シンプルで華やかな手編み雑貨 HanahanD
ニット作家のhanaです。
今日はピアノ。
過去最短で最強の連弾のお話。
本番前の最後のレッスンで、「ちょっと曲数が少ないから連弾しません?」と先生から。
返事をする間もなく、「合わせは本番前のリハーサルでできるから大丈夫ですよ~♪」とのこと。
にこにこっとかわいらしい雰囲気の先生なのですが、無茶ぶりがたまにあります(笑)
この時弾いた曲が、 『モーツァルトのピアノソナタKV331 全楽章』 (トルコ行進曲のソナタ)だった為、
ページ数は多いし練習内容も多い中で新曲を2週間で譜読みは本当にきつかったです。
先生は多分、本番初見でもへっちゃらで弾けてしまうと思います。
さすがプロ。でも、私はアマなんですなんでよ~ (´;ω;`)
予定通り、当日の本番直前に初合わせを行い、
ぴったり合わせたい部分のチェックをささ~っとしておしまい。
緊張が半端ない。
そんな焦った姿と表情のhanaをご覧あれ。
音も指も焦って転げまわっています。・・・練習が間に合わなかった…。
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ニット作家のhanaです。
今日はピアノのお部屋。
幼少期からピアノを始め、弾けなくて悔しくて泣きながら弾く事は数知れず。
大人になっても泣かされて帰宅していた記憶があります。
ただ、本番の舞台で泣き崩れながら弾いたのは、
きっと、後にも先もないと思います。
当時2人目、長女を妊娠中でした。
8か月だったので、お腹もポッコリしているのが分かると思います。
曲は、大好きな憧れの 『ショパンのバラード第1番』 。
『この曲が弾けたらピアノをやめてもいい』 なんて思いながら10年。
やっと舞台で弾けました。
ショパンは音楽の詩人と呼ばれる人物で、この曲には背景になった物語があります。
戦争で勝った国の王様が、敵国の王子をさらって育てます。
さらわれた王子は大人になり、自分をさらった国の王様を倒そうとしたのですが、
最終的に殺されてしまうというお話。
本番当日の早朝、親から1本の電話。
祖父が亡くなったと。退院の予定だったのに。
私は言うまでもなく舞台でピアノを弾くなんて考えられなかったのですが、
私の順番は、3部構成の一番最後。
寝起きのまま、ひとまず服だけを持って実家へ向かったのですが、
『しっかりしろ!』と言わんばかりに、美容師の姉が髪をセットしてくれました。
「舞台に穴をあけてはいけない。今日は特にする事もないから、弾いてきなさい」
と、集まった家族や親族に押されるようなかたちでホールに向かいました。
自分の演奏をするためだけに…。
曲の裏にあるエピソード。そして長く一緒に住んだ家族の死。
演奏には集中できず、その2つが頭の中をグルグルと駆け巡り、
曲が進むに連れて泣くのを必死でこらえる。
『理性をいつも保って演奏しなさい』 『歌おうと思わなくても、あなたは歌えるから大丈夫』
そんな言葉を頂いていましたが、この時ばかりは理性皆無でした。
ただただ悲しくて…。
何でこんな服装でこんな場所にいるんだろうかと。
泣き叫んで、途中で投げ出したくなりましたが、どうにか最後まで弾きました。
ボロボロの演奏です。
練習で、本番のずいぶん後に撮った動画がこちら。
どっちみちミスの多い演奏ですが、泣き崩れて舞台で弾いた演奏よりは…マシかな。